世界に注目 ギリシャから始まるオリンピックの聖火リレー
オリンピックの聖火リレーでは、オリンピック開催中に灯される聖火が聖火ランナーによってギリシャから開催地まで届けられます。オリンピックが行われる数ヶ月前から聖火リレーは始まり、有名スポーツ選手や各界の著名人、一般人も聖火ランナーとして走ります。
聖火は古代のオリンピックで実際に火が灯されているヘラの神殿から採取しており、運ばれた聖火はオリンピックの開会式で聖火台に灯され、閉会式で火を消すことで閉幕となります。
起源は古代ギリシャの時代、ギリシャ神話に登場しているプロメーテウスがゼウスの元から火を奪い、人々に火を伝えたことを記念して聖火を灯すようになりました。オリンピックで初めて聖火台が登場したのは第9回大会のアムステルダムオリンピックでしたが、このときはまだ聖火リレーは存在していませんでした。
聖火リレーが始まったのは1936年、第11回大会のベルリンオリンピックです。当時は3,000人の聖火ランナーによって運ばれ、最終ランナーはドイツの陸上選手であるフリッツ・シルゲンでした。
通常、聖火台に火を灯すのは開催国の有名なスポーツ選手となっています。
聖火はオリンピックの象徴でもあり、平和や友愛、団結というオリンピックの理想を表しています。聖火を運ぶ聖火リレーは古代と現代を結び、世界の発展や各地に幸福がもたらされるようにという願いが込められているのです。
さらに世界中をリレーして国と国を結ぶことで、平和への想いも表現されています。
開催される都市によって聖火リレーに込められる想いにも違いがあり、世界平和や人種差別への抗議、復興など各地の情勢が大きく影響しています。
また、どのような人たちが聖火リレーに参加して、誰が最後に聖火台に火を灯すのかも楽しみの一つです。
開会式まで行われる聖火リレーも要チェックです。